人手不足の介護業界に地域格差がある?

人手不足と言われる介護業界の求人数にも、地域格差があります。これは、地域によって介護の仕事に就きやすいかが変わってくるということ。これを知らないと、介護職にはすぐ就職できると聞いていたのに、思ったほど簡単に採用が決まらないということも。では、介護の求人が一番多いのはどこになるのでしょうか。

厚生労働省が2019年4月の介護人材数を取りまとめた資料では、介護職の求人倍率が全職業のおよそ3倍です。細かく見ると、東京都や愛知県が6倍と深刻な人材不足で、倍率数順に上から、岐阜県、大阪府、奈良県と続く一方、倍率が最も低いのは高知県や沖縄県の2.2倍程度。以下、山梨県、大分県や岩手県と続きます。これは簡単に言うと、東京では1人あたり6件も求人があり、高知県では1人あたり2件の求人しかないということです。

求人倍率が高くても低くても、人材が足りないことには違いありません。ただ2倍程度の県では、資格がない未経験者でも意気込みをもって面接に臨んだのに、経験者や資格保有者が来るまで返事を引き延ばしてみようかということも起こりかねません。逆に、人手が大きく不足している地域は、すぐに採用してもらえたけれど、思っていたよりやることが多くてハードということもあるでしょう。地域格差だけで就職のしやすさを判断することは困難です。ただ、面接のときや仕事に就いた後でミスマッチを起こさないためにも、求人が多すぎる地域では職員数の数や離職率を調べたり、求人が少なめの地域では初心者でこれまで何人が採用されているかなどをしっかりと確認するといいでしょう。