有料老人ホームやグループホームなど、介護サービスを提供する施設が数多く存在するため、介護職はさまざまな現場で活躍できます。中でも、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は施設数・求人数ともに多いです。そんな介護老人福祉施設では、生活介助と身体介助が仕事のメインになっており、利用者の生活の質向上のために、利用者の介護度に合わせてサポートを実施します。生活介助は、老化によって生活が快適に行えなくなることから、掃除、料理、洗濯といった身の回りの仕事を手伝うのが一般的です。

施設によって異なりますが、基本的に掃除と洗濯は午前中に実施して、夕方までに取り込めるように部屋やベランダで乾かし、洗濯機を動かしている間に利用者の部屋清掃を行います。入居者が多い施設は、職員一人あたりの洗濯量や掃除部屋数が多くなるので、要領良く仕事をこなせる能力が備わっていることが望まれます。

身体介助では、排泄、入浴、食事、移乗などの業務を行います。身体介助は、体力を必要とする作業が多いのが特徴です。特に排泄介助は、大変デリケートな内容になっていることから、利用者の尊厳に配慮して取り組むことが求められます。また、浣腸をする際はタオルを使って羞恥心を軽減させます。要介護度が高い人は、備え付けのトイレ以外にもポータブルトイレを使うことがありますが、ベッドからトイレに移乗する際は転倒する可能性があるので、細心の注意を払うことが大切です。入浴介助は、自力で入浴できない利用者だとリフトを使って浴槽まで移乗させ、5~10分程度湯船に浸かってもらいます。入浴介助の際のポイントは、両手を使ってゆっくり誘導すること。入浴時は、利用者が床で転倒するリスクが高くなるので、利用者に合わせて誘導することを心がけると介護事故防止につながります。