介護業界の売り手市場は拡大しており、さらに好待遇の職場が増えてきています。介護福祉士の仕事は給与や福利厚生が安定しており、不景気の影響を受けにくいのが魅力です。平均年収は全業種の平均と比較して100万円程度低いですが、実力次第で全業種の平均値である400万円台を得ることは十分に可能です。

近年はITシステムの導入により、無理のないシフト設定が可能な職場が増えてきています。また給与の前払いや日払いシステムを導入するなど、福利厚生がさらに充実しているのです。売り手市場だからこそ転職したい人に有利で、応募者の希望を少しでも叶えようと工夫する職場が多いです。例えば給与や福利厚生の交渉に柔軟対応してくれるケースは少なくありません。

外国人の受け入れ枠が増えている現実を見ても、介護業界の需要の高さがわかります。経験を積んだ介護福祉士には、積極的に給与をアップさせようと考える職場も出始めています。長期勤続をするほど有利な仕組みが構築されつつあるので、転職をするなら早いほうが有利でしょう。国も介護福祉士を増やすための試みを実施しており、資格取得のサポートはその一つです。たとえば介護福祉士の試験に合格し、5年間以上現場で勤務すれば修学資金の借入が免除されます。金銭面の悩みを解消することで、転職希望者を増やそうとする対策です。他にも介護業界特有の人間関係の悩みを解消する試みなど、これから転職する人にとって有利な対策が実施されています。